むし歯の成り立ち
2018年2月22日 カテゴリ:小児歯科
もうすぐ三月になりますがまだまだ寒い日が続いております。
春の訪れが待ち遠しいですが、皆様お変わりないですか?
歯科衛生士の南部です。
本日はむし歯の成り立ちと、それぞれの予防方法についてお話します。
きちんと歯磨きをしているのになぜむし歯になってしまうのだろう。
そう考えたことはございませんか?
むし歯は、歯磨きだけで予防できるものではありません。
まず、むし歯の成り立ちについてお話します。
むし歯は宿主(歯の形・質、歯並び、唾液など)、細菌(ミュータンス菌など)、糖(アメ、ガム、グミ、チョコ、ハイチュウなど)
この3つの因子に時間を加えこの4つの因子が重なり合った時、むし歯が発生する可能性が高いと言われています。
次に、ぞれぞれに対する予防方法を紹介します。
宿主:フッ素・シーラント・矯正
細菌:歯磨き、(唾液検査)
糖:糖の摂取量を減らす・炭酸飲料、ジュースなどの摂取を控える
時間:ダラダラ食べ、ながら食べはせず、規則正しい食事
いつも食事やおやつダラダラと食べていませんか?
甘い物(糖)がお口の中に長い時間留まっていると(時間)、むし歯菌(菌)が糖分を餌にして歯(宿主)を溶かしていきます。
食事の際、糖や酸を摂取する事で一時的に菌が歯を溶かします(脱灰)が、唾液の作用によって歯は修復されます(再石灰化)。
しかし、ダラダラと食事やおやつ、ジュースを摂取すると脱灰が再石灰化を上回り初期のむし歯が発生します。
糖の摂取量を減らすことがむし歯予防の近道です。
ただし、甘い物を摂取する事がダメという事ではありません。
食べ方や、食べる物の選択、規則正しい食生活が重要になります。
食事の時間、おやつの時間を決め、その時間以外は食べないようにしましょう。
ジュースは朝ごはんの時だけ。などと決め、水分補給等はお茶・お水にすることが大切です。
そして、食べたらすぐ歯を磨きましょう。
外出先で歯磨きできない場合はお水で漱いだり、お水やお茶を飲みお口の中を洗い流すと良いです。
おやつの選択として良いおやつ、悪いおやつを紹介します。
良いおやつ:おにぎり、芋類、果物、ゼリー、ヨーグルト、など
悪いおやつ:チョコ、アメ、ハイチュウ、キャラメル、グミ、ジュースなど
悪いおやつの共通点は小さく次々と食べたくなる物ですよね。
それがダラダラ食べの原因にも繋がります。
お子様のおやつの目的は、1日3食で補えなかった栄養をおやつで摂取することです。
なので、甘い物というよりも栄養を考えたものにするとより良いと思います。
しかし、甘いおやつを楽しみにしているお子様も多いと思います。
おやつの時間を決め、ケーキやシュークリームなど1つで満足できるものを選択し、食べた後歯磨きをする。
というのも1つの案です。
また、TVを見ながら食事をしたり歯磨きをすると、ダラダラ食べや磨き残しに繋がります。
何かしながらではなく、食事は食事、歯磨きは歯磨きで1つに集中することが大切です。
当院では、食生活指導や、染め出し液(歯についた汚れを染め出す液)を使用し、歯磨き練習なども行っています。
むし歯のチェックや、歯磨き練習がてら気軽にお越しください(^^)/
歯科衛生士 南部